どうも、最近地味にインディーゲームにはまり始めているぼちカメさんです。
少し前にドはまりしたCupheadをはじめ、Spiritfarer(スピリットフェアラー)、Bug Fables(バグフェイブル)、ヴァンパイアサバイバー、そして今話題のスイカゲームと、気になったゲームに目を付けてはプレイしています。
そして最近、ずっとずっと私がプレイしたいと思っていたインディーゲームがあります。
それは、「チコリー 色とりどりの物語」(Chicory A Colorful Tale)です。
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- ずっと配信を待ち望んでいました
- 塗り絵・お絵描きが楽しい
- 謎解きが歯応えある
- キャラ・世界観・ストーリーが好き
- BGMが癒される
- やりこみ要素が多い
- 色塗りが少しやりづらい?
- バトルの緊張感が薄れがち
- モブとの会話に回数制限(?)がある
- 総評
ずっと配信を待ち望んでいました
このゲーム、元々はSteam向けに配信されたPCゲームで、2021年に配信された「Indie World」でスイッチ版の配信が告知されました。
※この動画の00:39あたりからチコリーの紹介が始まります。
私もこの時初めてこのゲームの存在を知ったのですが、魔法の絵筆で世界を彩るという斬新なゲームシステムと絵本のような可愛らしい世界観に惚れて、配信されたら絶対に遊んでやると意気込んでいました。
しかし、コロナ禍の影響もあってかIndie Worldでの紹介以来一切音沙汰が無くなってしまい、当初配信が告知されていた2022年が来ても何もなし。
このままこのゲームの存在自体忘れられて配信しないまま終わってしまうのかな、と半ばあきらめていた矢先、昨年(2023年)12月に突如配信開始されたというニュースが飛び込んできました。
私は驚いたと同時に、もう配信されることはないだろうと勝手に思い込んでいたチコリーが2023年の年の瀬にやっとスイッチで遊べるようになって大喜び。 もちろん速攻でダウンロードして遊びました。
そしてほぼ毎日暇を見つけては遊び倒し、先週ようやくストーリーをクリアしエンディングを迎えました。
さて前振りが長くなってしまいましたが、ここからが本題。 今回はこの「チコリー 色とりどりの物語」をエンディングまでプレイしてみて、私にとって良い点と悪い点を解説しながらレビューしてみようと思います。
この記事で、少しでもチコリーに興味を持っていただければ幸いです。
あ、そうそう。 物語の核心に触れるようなネタバレは含まれませんが、ここからほんの少しだけストーリーに触れている部分もあるので、気になる方はご注意を。
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塗り絵・お絵描きが楽しい
まず良かった点その1として、本作の売りである世界を魔法の絵筆で塗りつぶすアクションがとにかく楽しい。
舞台は突如色が無くなり白黒になってしまった世界で、ひょんなことから主人公が手に入れた魔法の絵筆で色を塗りながら広大なフィールドを探索していきます。
冒険するフィールドはもちろんのこと、主人公を含めたキャラクターや彼らが身に着けている衣服にも絵筆を使い自由自在に色を付けることができます。
まるで塗り絵で遊んでいるみたいで、適当に色を塗っているだけでも楽しい。
さらにボタン操作で塗った色を消したり筆の太さや色を変更したりすることもができ、道中で手に入るえふでツールをセットするといろんな模様やマークで描くことも可能。
スイッチ版はタッチ操作にも対応しているため、指やタッチペンを使って直感的に色を塗ったり線を引いたりできるのも高評価。
もちろんボタン&スティック操作でもできますが、タッチ操作でやった方が遥かにやりやすいので、これからスイッチ版をプレイする方は携帯モードかテーブルモードで遊ぶことをおすすめします。
さらに絵筆がメインのゲームというだけあって、ストーリー中には絵を描くイベントがちょいちょい出てくるのですが、ここも面白い。
Tシャツや店のロゴをデザインしたりキャラクターを描いたりとシチュエーションは様々ですが、こちらも同じ操作で楽しめます。
上記の通りえふでツールを集めればデザインの幅が広がり、プレイヤーの創意工夫次第で様々なデザインが生まれるのもいいですね。
ただし、絵を描くことに対して苦手意識を持っている人にとってはちょっと苦痛に感じるかもしれませんね。
謎解きが歯応えある
上の項目にもある通り、このゲームでは魔法の絵筆で色を塗ることがメインになるのですが、これをフル活用した謎解きも歯ごたえがあって面白い。
色を塗るor消すことで仕掛けを作動させたり、絵筆と絆を深めることで習得する様々なアクションを駆使したりして先に進んでいきます。
中には頭をひねるものやタイミングよく足場を渡っていくものもあり、場所によっては一筋縄ではいかない謎解きはすごく解きごたえがあってじっくり考えるのが楽しいです。
簡単すぎず難しすぎず絶妙な難易度で、答えを閃いた時の快感は本当に癖になります。
また、どうしても解けない人や謎解きが苦手な人用の救済措置も用意されており、ステージにある電話ボックスを使ってママやパパに電話することでヒントを貰えます。
しかもこのヒントは2段階に分かれていて、ママは大まかに今何をするべきなのかを教えてくれて、パパは謎解きとかの答えをそのままストレートに教えてくれます。
ママのヒントが終わった後は、パパに代わるかどうか尋ねてくれるので、ヒントは欲しいけど答えはまだ知りたくないって人にも優しいところも高評価。 もちろん電話ボックスを使うかはプレイヤーの任意なので、一切使わずにクリアすることもできます。
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キャラ・世界観・ストーリーが好き
良い点その2は、キャラクターや世界観、ストーリーがすごく好み。
まるで手描きの絵画あるいは絵本の中のような優しいタッチの世界観で、眺めるだけで心が穏やかになります。
キャラクターは全員擬人化された動物たち。 主要はもちろんモブキャラも皆かわいらしく個性が際立っており、冒険を進めたりサブクエストをこなしたりすることで段々と愛着が湧いてきます。
キャラクターの名前も主に野菜・果物や飲食物、料理名からとられているためシンプルで覚えやすいのも好き。
また、世界に色を付けたりデザインを作ったりしていくとたまに感想を言ってくれたり応援したりしてくれるので、より親近感が増します。
このゲームに関しては皆魅力的すぎるので、別記事で一人ひとり解説していきたいと思っているのですが、実現するかどうかは未定です。
ストーリーに関しても、自由自在に世界に色を塗ることができる魔法の絵筆を手に入れた主人公が、突如色が失われてしまった世界を元に戻しながら、その事件に潜む闇と対峙していくという王道で分かりやすいものになっています。
このストーリーを軸に、世界や人の心の光と闇や一見いいことずくめに見える魔法の絵筆の秘密、そして主人公や絵筆使いチコリーの葛藤と友情など、絵本のような世界観からは想像できないような、シリアスだが心温まる物語が展開していきます。
中でも、絵筆使いとしての使命や責任に葛藤したり悩み苦しんで、どんなにダメでも自分を応援してくれる主人公と共に成長し乗り越えて友情を築いていくチコリーは思わず感情移入してしまうほど好きになりましたし、このゲームのタイトルにふさわしい活躍を見せてくれたまさにもう1人の主人公と言っても過言ではありません。
それらも含め、中盤~終盤の展開はいろんな意味で想定外で心揺さぶられましたし本当に泣きましたし、まるで映画1本を見たかのような満足感でした。
BGMが癒される
3つ目の良いところは、ゲームを盛り上げるのに必要不可欠なBGMについて。
チコリーのBGMはスローテンポでのどかな曲が多いのが特徴。 絵本のような優しい世界観にぴったりマッチしてますし、聞くだけで癒されます。
そして世界を侵食する闇とのバトルでは、打って変わって緊張感あふれるかっこいい曲が流れます。 最終決戦のテーマは熱すぎる展開も相まってめっちゃテンション上がりました。
個人的には、平和な村にぴったりな優しい曲調のランチビレッジ、サックスの調べの中に都会の賑やかさや寂しさがにじみ出てるディナー、閑静な温泉リゾート地らしい優しい曲調が癒されるコトコト温泉、スローテンポながら勇ましさと切なさを同時に感じる丘陵地帯のBGMが特に好きです。
のどかで優しくて、時折どこかセンチメンタルな気持ちになる癒し系BGMはサントラが欲しくなるくらい聞いてて飽きが来ないですし、チコリーというゲームの魅力の1つだと私は思います。
やりこみ要素が多い
続いて良いところ4つ目。 このゲームはやりこみ要素が多く、本筋とは直接関係のないサブクエストが充実しているのが特徴です。
例えば、迷子の子猫を探したり、手紙を指定の家に届けたり、美術アカデミーの講義を受けて消えてしまった美術作品を復活させたり、たくさんあるプレゼントボックス(他のゲームで言うところの宝箱)を探しまくったり、ポイ捨てされたであろうゴミを拾い集めたり、その他いろんな人の悩みやお願いを聞いてあげたり、とにかくたくさんあります。
メインストーリー自体は10時間程度でさっくりとクリアできるシンプルなものですが、サブクエスト自体は上記の通りボリュームたっぷりでやりがいがあります。
以上が、チコリーで面白いと思った評価点です。
続いては逆に、個人的に悪かった点や気になった点について語りたいと思います。
色塗りが少しやりづらい?
まず悪かった点1つ目ですが、このゲームの売りである魔法の絵筆を使った色塗りがたまに思った通りに塗れないことがあるように感じました。
上記の通りスイッチ版ではタッチ操作に対応しており、直感的に塗ることができるのですが、カーソルから離れた場所を塗ろうとタッチすると一旦カーソルがそこまで移動し、次のタッチで塗り始めるといった感じの仕様になっています。
そのためタッチすると同時に塗る操作ができなかったり、カーソルが瞬間移動する仕様上全く別の場所に色がついてしまったりと、思い通りに塗れなくて少しイライラすることが多かったように感じました。
ではボタン操作で塗ればいいかというと、先ほど書いたようにボタンを長押ししながらスティックで筆を動かす必要があるので、タッチ操作と比較すると一度に塗れる範囲や塗るスピードで劣ってしまいます。
私の場合、塗りたい場所を一度タッチしてから塗るという方法で少しだけ塗りやすくなったような気がするのですが、それでもいちいちこの操作をしなければならないのは少々面倒。
塗るアクションを前面に押し出している分、ここの操作性はもう少し改善できなかったのかな、と感じました。
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バトルの緊張感が薄れがち
続いては2つ目、闇の存在とのバトルに緊張感が感じられない、と私は感じました。
ストーリーのそれぞれのチャプターの最後には、謎の闇から生まれた謎の敵とのボス戦が待っています。
ボス戦でもまた魔法の絵筆が大活躍し、相手の攻撃をうまくかわしながら隙をついて絵筆で塗って攻撃します。
そして、主人公にもHPが設定されており(初期設定は2)、攻撃を受けるたびに減っていきます。
そしてHPが0になるとゲームオーバー…にはならず、主人公の倒れるアニメーションの後になぜかバトルが継続されます。
この謎仕様こそ私が気になった点で、攻撃を受け続けてHPが0になっても特に何のペナルティも発生しないため、相手の攻撃をよける緊張感が薄らいだように感じました。
ちなみにHPはオプションで自由に設定でき、その中には「無敵」という項目があります。 が、攻撃を受け続けても何も変わらないのであればどの設定でも大して変わらないのでは?と思いました。
ゲームが苦手な人に対する救済措置なのかもしれませんが、ゲームオーバーが存在しないのはさすがに緊張感がないですし、せっかく絵筆を使う斬新なバトルシステムで、このシステム自体はすごく面白いと感じたので、ダメージを受けたペナルティが全くないせいでドキドキ感が半減してしまうのは少しもったいないような気がしました。
モブとの会話に回数制限(?)がある
続いては、ゲームに登場するモブキャラとの会話に回数制限みたいなのがあること。
具体的に説明しますと、主人公がいろんなモブキャラに話しかけて会話すると、場面によっては会話が終了するとそこからしばらくは話しかけることができなくなります。
例えばRPGで町などにいるモブキャラは基本的に何回でも話しかけることができますが、このゲームではそれができないといった具合です。
評価点でも書いたようにこのゲームのキャラクターは皆個性的で愛着がわきやすいので、彼らとの会話の回数が限られているのはちょっと残念だと思いました。
総評
以上、「チコリー 色とりどりの物語」をエンディングまで遊んでみた感想やらレビューを書いてみました。
全体的な感想としては、所々粗が目立つものの、それを全部上回るほどの楽しい色塗りアクション、優しく温かい世界観やキャラクターに魅了され、最後まで楽しくプレイできた神ゲーだと思います。
謎解きやパズルもちょうどいい難しさで、サブクエストなどのやりこみ要素も充実しており、クリア後もゆっくりじっくり探索を楽しむことができます。
インディーゲームでここまではまったのは、このブログで関連記事を書きまくったCuphead以来ですね。
プレイしてすぐにこのゲームが大好きになってしまうくらいはまってしまったので、今進めているポケモンがひと段落したらまた2周目をプレイしたり、もしかしたらまた関連記事を書くかもしれないし、書かないかもしれません。
今回の私のレビューを見て興味が湧いた方は、ぜひニンテンドーeショップでダウンロードしてプレイしてみてください。
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