早いもので2019年も折り返しを過ぎ後半戦に突入しました。
暑くなったり寒くなったりと不安定な天気が続きますが、体調管理をしっかり行い乗り切っていきましょう。
さて今回は、今月ついに発売されたワンピース93巻を読んだ感想をつらつらと書いていこうと思います。
今回は衝撃の展開が次々と起こるので、そこらへんも楽しみにご覧下さい。
※ワンピース942話までのネタバレを含みます。 未読の方は要注意!!
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麦わらの一味の活躍
まずは麦わらの一味の皆さんの活躍を大まかですがまとめてみます。
ルフィ太郎
仲間をおでん城諸共焼き払おうとしたカイドウに攻撃を加えるも、ギア4を発動している状態であるにも関わらず金棒の一撃でノックアウトされてしまったルフィ。
その後彼は兎丼の牢獄に入れられ、先に入れられたキッドと共に強制労働を強いられる。
しかし脱出するために副看守長ダイフゴーと看守長ババヌキを傷つけたとして、百獣海賊団の大看板にして災害の1人「疫災のクイーン」による処刑、人呼んで「大相撲地獄(インフェルノ)」が行われる。
これは土俵の外に落とされると爪が飛び出し即死となる特殊な首輪をつけられた状態で、次々土俵に上がってくる兵たちと戦い続けるというもの。
92巻で同じく大看板である火災のキングがクイーンのことを「拷問好きの変態野郎」と称していましたが、こんな見世物同然の処刑を行えば拷問好きと言われても仕方ないですねw
反逆者の処刑でさえもショーの一部として見ているところは、騎士竜戦隊リュウソウジャーのワイズルーに通じるものがありますね。
話を元に戻すとその戦いの中、囚人の1人であるヒョウじいが、かつて花の都の裏社会を取り仕切った大親分にしておでんも慕っていた花のヒョウ五郎であり武装色の覇気の使い手であることが判明。
2年前の修行でレイリーが見せたような、カイドウの超強固な鱗を貫くほどの強力な覇気を身に着けたいルフィはヒョウ五郎の師事のもと自分の覇気を次のレベルへと昇華することを決意。
ホールケーキアイランドでのカタクリの戦いで見聞色の覇気を磨いたルフィが、今度はワノ国で武装色の覇気を磨くっていう流れがRPGみたいで好きですね。
武装色の覇気がパワーアップすれば、カイドウはもちろんビッグマムとも互角に渡り合えそうですが果たして…?
尤も、そのビッグマムもある意味大変なことになっていますが…(後述)
おナミ、おロビ、ホネ吉
一方、宴の真っ最中のオロチ城に潜入したおナミ、おロビ、ホネ吉(ブルック)。
花魁となって歴史の本文を探しているおロビだったが、福ロクジュ率いる御庭番衆に見つかってしまう。
ハナハナの実の能力で逃亡しどうにか花魁に成りすましてチャンスを待つも、オロチが赤鞘九人男が自分の首を取りに来ることを語っているところを見て家臣たちは笑いをこらえ、それを見ていた花魁小紫の禿(かむろ)おトコちゃんが思わず吹き出してしまう。
それが逆鱗に触れ、オロチは彼女を切り捨てようとするが、なんとここで小紫が割って入りオロチに平手打ちを食らわせた。
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この火に油を注ぐ行動の後でも小紫は怯まず、八岐大蛇の姿となったオロチの処刑を受け入れることを選ぶ。
おロビはトコを救出し、ホネ吉も、そして忍ぶ意味もなくなったおナミとしのぶも加勢に入る。
小紫は将軍に逆らった罰として、独断で動いた狂死郎親分に斬られ重傷を負うも、どうにかトコと共に鈴後まで逃げ切る。(花の都では、表向きは小紫は死んだことになっている)
同じく鈴後までやってきたおナミ、おロビ、しのぶはいったん情報整理も兼ねて湯屋へ行くことに。
ゾロ十郎
村人が皆笑顔を見せるえびす町を後にしたゾロ十郎は、雪の降りしきる鈴後にて追いはぎ僧兵の牛鬼丸と遭遇、リューマが遺した名刀秋水を巡り激突。
牛鬼丸の元ネタは言わずもがな武蔵坊弁慶。 薙刀を武器にしているところや、何百もの武器をコレクションしているところや、牛若丸との五条大橋での激突を意識して橋の上で待ち伏せしているところも元ネタを意識していますね。
そこで逃亡してきた小紫とトコと合流するが、トコの命を狙って人斬り鎌ぞうが割って入る。
所構わず隙を狙ってくるKYな牛鬼丸に苦戦しつつも、鎌ぞうの鎌を奪い取った即席の三刀流で鎌ぞうを切り伏せる。
その後は北の墓場にある隠れ家にて養生するゾロだが、なんとホネ吉からトコの父親である「丑三つ小僧」が処刑されるということでトコが飛び出し、ゾロも小紫も彼女を追いかける。
ウソ八、サン五郎、フラの助、トラ男
ワノ国いちの美貌を誇る花魁小紫が死亡した(嘘だが)と聞き赤の他人なのにむせび泣くおそばマスクことサン五郎。
そしてサン五郎はレイドスーツの力を使い、悲願だった女湯に透明になって潜入する。
反乱の意思を示す逆さ三日月の印を持つ者やおそばマスクを探すホーキンスやドレーク率いる百獣海賊団の追手が迫り、彼らを退けるためにおナミがアラバスタ編以来の幸せパンチを披露するも、ひそかに潜入していたサン五郎がノックアウトされてしまう。
その上よりにもよってその場にいたホーキンスとドレークは2人とも北の海出身であるため、おそばマスクがジェルマのステルスブラックであることがばれてしまう。
サン五郎の話によれば反逆の意思を持つ者の印が存在することがバレたこと、さらにハートの海賊団のシャチとペンギンとベポが捕まり羅刹町にある牢屋敷に反逆者共々収監されてしまったとのこと。
それを知ったトラ男は彼らを助け出そうとするも、それこそトラ男をおびき出そうとする敵に思うつぼだとしのぶに止められる。
仲間を救うか反逆計画を守るかで対立し、最終的にトラ男は彼らの元を離れてしまう。
トラ男が離脱してしまったのもまずいですが、絶対秘密の暗号であった逆さ三日月も百獣海賊団に知られてしまい一気に大ピンチに。
果たしてこの秘密を明かしたのは誰なんでしょうか…? 例の判じ絵を持っていた狂死郎親分が怪しい気がしますが…
チョパえもん
そしてチョパえもんはと言うと、お菊、お玉、モモノスケ、そして記憶喪失になったビッグマム改めおリンと共に兎丼に向かう。
今のビッグマムはワノ国風の装いでおしるこ目当てで兎丼に向かっているが、何かの拍子で記憶が戻ってしまえばそれこそ大惨事となり、開国どころではなくなってしまいます。 しかもその兎丼にはビッグマムにとって憎き相手であるルフィがいる場所。
ビッグマムの記憶がよみがえるのか、もしそうだとすればどのタイミングかも、今後の動きを把握する上で重要なポイントとなりそうですね。
それはそうと、この記憶喪失の件、どうしてもプリンが陰で糸を引いている気がするのは私だけでしょうか? いやプリンは船に乗ってなかったけど記憶を操る能力者だしホールケーキアイランドではルフィたち助けたし…
おでんの関係者たち
そして、かつて光月おでんに仕えていた者の素性や現在の姿も徐々に明らかになってきました。
日和
錦えもんたちが未来へ飛ぶ際、光月の血が途絶えぬよう過去に残ったモモの助の妹。
現在は遊女「小紫」として活動している。
いやこれは驚きました。 言い方が悪いですけどまさかあんな美人で時折男を陥れるような性格の悪い女とモモの助の妹が同一人物だったなんて…
尤も、あの3人組はグルで人をだまして金儲けしてたので、日和自身がそれを分かっていて陥れた可能性もありますが。
しかも日和本人もその美しさに誇りを持っており、「私の添い寝は皆の鼻の下を伸ばさせます」と豪語するほど。 兄モモの助があんなエロガキになるのも納得ですね…w
そしてモモの助が無事この時代でも生き延びていることを知るとうれし泣きをこらえるほど喜んでいました。
河松
錦えもんが特に探してほしいと頼んだ3人の侍の1人で、日和からは「河童の河松」と呼ばれている。
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彼は現在兎丼にある開かずの檻に幽閉されており、本人曰く来るべき日まで13年間、腐った魚を食い続けて生き延びてきたとのこと。
まだその全貌は明らかになっていませんが、どうやら相撲が好きでひょうきんな性格で、モモの助たちと別れふさぎ込んでいた日和を励ましていました。 笑い方も「カッパッッパッパ」というワンピらしい独特なもの。
その異名と、自身が妖怪であることを誇りに持っていることから動物系幻獣種モデル河童の能力者っぽいですが日和の回想では普通に泳いでましたしそれはないかな。
花のヒョウ五郎
20年前のワノ国の裏の顔役であり、花の都の裏社会を取り仕切った大親分。
5つの郷の親分にも顔が利き、人柄も良く民衆に優しく、まさに本当の侠客であった。
しかし現在は兎丼の老いぼれ古参囚人「ヒョウじい」として労働させられており、他の囚人もクイーンがその名を告げるまで気づかなかった。
人の倍以上働いたルフィ太郎が交換した大量のきび団子をもらったことに恩義を感じ、自分が犠牲になってルフィ太郎を生かしてほしいと懇願する。
大相撲地獄ではカイドウの鱗を貫くほどの武装色の覇気を習得しようとするルフィに尽力し、逆にルフィも卓越した見聞色の覇気でヒョウじいをサポートするコンビネーションの良さを見せつけました。
そして雷ぞうたちが時を超えてここにやって来たことを知るや今もここで生き延びたことに感謝し、先ほどの覇気の件も含め尽力すると誓った。
彼曰く、兎丼の採掘場にはオロチへの反逆を行ったとして捕らえられた囚人たちが数多くいるとのこと。 未だ名も姿も現さない傳ジローもそこにいるんでしょうか?
霜月康イエ
霜月康イエは白舞の大名であり、まるでハリネズミのようなトゲトゲの髪型から「ハリネズミのヤス」と呼ばれていた。
おでんが将軍の座に就く気がなく、外の世界へ出ることを夢見たときは父スキヤキの期待に応えてみせよと檄を飛ばしました。
現在はトノヤスという名前でえびす町の人々を笑顔で見守り、夜になると丑三つ小僧としてお金を盗んでは貧乏人に配っていた。
彼の娘トコも都で働き、その稼ぎを全てヤスに送っていたがそれもえびす町の人々に分け与える、まさに仏のような優しさを持つ男であった。
頭にほっかむりをかぶりトレードマークのとげ頭を隠しており、カン十郎としのぶも最初は彼が康イエであることには気づかなかった。
羅刹町の牢屋敷に捕らえた反逆者の話から彼の正体がオロチにも知られ、花魁小紫の殉死者として処刑されることに。
処刑の前にえびす町で、逆さ三日月や判じ絵の存在がオロチに知られてしまったことを告げられていた康イエは、判じ絵は自身のいたずらであること、丑三つ小僧も注目を浴びるためについた嘘であると人々に告げる。
トノヤスが死ぬと知り、えびす町の人々が花の都になだれ込み、娘トコと彼女を追う日和とゾロ十郎も処刑現場に到着する。
康イエは死の間際でオロチはワノ国を汚した害虫で小心者と力いっぱい非難し、今までの出来事を嘘にし全ての作戦をリセットすることで侍同盟たちに希望を与え、そしてこの世に残された者たちにおでん様の敵討ちという悲願を託し処刑された。
見た目もノリもふざけているトノヤスでしたが、絶体絶命だった錦えもんに希望の火を灯し、最後の最後までおでんの遺志を継ぐ者の懸け橋となった康イエもまた、誇り高き侍だったと言えるでしょう。
今明かされるSMILEの秘密
康イエが処刑されたのにもかかわらず、お世話になったえびす町の人たちは大爆笑。
「人が死んだのに何がおかしいんだ」と憤るゾロ十郎に対し、日和はカイドウが持ち込んだ人造悪魔の実「SMILE」のせいで笑うことしかできなくなったと説明する。
SMILEはただ無尽蔵に動物系能力者を生み出すものだと思ってましたし、その名前もドフラミンゴが口癖のようにつぶやいていた「時代はスマイル」を表すものかと思っていましたが、まさか文字通り無理やり笑顔を与えるものだったとは…。
そしてSMILEを生み出す薬品である「SAD」も「悲しい」の英単語から来ていると思われます。
えびす町はいつも笑顔があふれる楽園と思いきや、その実態は悲しくても笑顔にならざるを得ない地獄だったわけですね。
記憶喪失となったビッグマムが共に行動し、おでんに仕えていた者の現在の姿が明らかになり、反逆者の印である逆さ三日月の存在がバレ、そしてSMILEの新たな力が明らかになった93巻ですが、果たしておでんの悲願であるワノ国の開国は成就させることができるのでしょうか?
来月公開の映画「STAMPEDE」ももちろん楽しみですが、原作の方も今後どんな展開が待っているのか楽しみです。