アメリカだけでなく日本でもたくさんのファンを持つスーパー戦隊シリーズの海外リメイク版「パワーレンジャー」シリーズ。
そのパワーレンジャーがついに映画化するということで、ファンの胸が高まります。
というわけで今回はそれを記念して、歴代パワーレンジャーシリーズを簡単ですがまとめてみたいと思います。
例のごとく長くなりそうなので2つに分けたいと思います。
それではどうぞ!
パワーレンジャーとは?
シリーズクリエイターのハイム・サバンが、80年代に日本を訪れた際、スーパー戦隊シリーズを視聴したのがはじまり。
戦隊シリーズに興味を持ったサバンはアメリカでも放映できないかと考えた。
東映サイドはオリジナルをそのまま放送する考えだったが、日本人しか出ない番組は否定的ということで現地の俳優を使うという形になった。
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撮影は海外で行いつつ、原作の映像も流用するという形をとっています。 設定もオリジナリティあふれるものがたくさんあります。
単独ヒーローが主流だったアメリカにおいてヒットするのかと当初は懐疑的であったが、蓋を開けてみると「カラフルなコスチュームのヒーローが互いの短所を補いながら戦う、実写子供向け番組」という当時としては斬新な内容が子供たちに受け、社会現象になるほどの大ヒットを記録しました。
玩具の売り上げも好調で、「パワーレンジャーのおもちゃが欲しいのに、どこのお店に行っても品切れで買えない」とニュースにもなったほど。
マイティ・モーフィン・パワーレンジャー(恐竜戦隊ジュウレンジャー、五星戦隊ダイレンジャー、忍者戦隊カクレンジャー)
記念すべきシリーズ1作目。
15万ドルという低予算で製作されたにもかかわらず、上述のように大ヒットを記録、放送期間が延長されシーズン2&3も製作されました。
シーズン2以降はジュウレンジャーの映像を使い果たしてしまったため、ダイレンジャーとカクレンジャーの映像を使用しました。
シーズン3の途中からは子供にされてしまい力を失ったパワーレンジャーに代わり「エイリアンレンジャー」(カクレンジャー)が戦う「マイティ・モーフィン・エイリアンレンジャー」として放送されました。
ちなみに当初の段階ではタイトルは日本のものと同じ「ジュウレンジャー」にする予定だったが「ジュウ」がユダヤ人に対する蔑称を連想させるため「パワーレンジャー」という名称になった。
敵組織はリタ・レパルサ率いる闇の軍団。
月面に封印されていた魔女だが宇宙飛行士が封印を解いたことで復活。
リタ・レパルサは元ネタであるバンドーラと同様に海外でも根強い人気を誇り、世界観がつながっている「イン・スペース」まで毎作登場した。
シーズン2からは彼女を陰で操っていた悪の帝王ロード・ゼッドが登場しました。
パワーレンジャー・ジオ(超力戦隊オーレンジャー)
これまで同一であった設定や世界観を一新して始まった新シリーズ。
玩具カタログに「今までのことは忘れろ」と書くなど変化を強調し、第1・2話のOPでは誰がどの戦士に変身するかを秘密にするなどの試みも行われました。
敵組織はマシン・エンパイア。
支配者キング・モンドをはじめとするガジェットリー皇族率いる帝国で、機械による宇宙支配が目的。
パワーレンジャー・ターボ(激走戦隊カーレンジャー)
原作では抱腹絶倒のギャグシーンが多く、戦闘員ワンパーがカラフルでヒーローと混同しやすいということで現地撮影シーンがメイン。
カーレンジャーの代名詞である芋長の芋ようかんによる巨大化シーンはドラッグを連想させるということで却下され、魚雷による巨大化シーンが撮影されました。
表現の規制が厳しいアメリカらしい変更と言えますが、個人的にちょっともったいない気がします。
前作「ジオ」までの「敵が現れたから、変身して戦う」というシンプルなストーリーを廃し、後半から全体のストーリーを作るようになっています。
敵組織は宇宙海賊ディバトックス。
結婚式をパワーレンジャーに妨害された女宇宙海賊で、復讐のため地球への侵略を開始する。
パワーレンジャー・イン・スペース(電磁戦隊メガレンジャー)
第1作目から続くストーリーの最終章。
タイトルからも分かるように学園ドラマに近いストーリーだった過去作に比べイン・スペースではSF色が強い。
ちなみになんでこんなタイトルになったかというと、サバンがメガレンジャーを見た時に宇宙をメインにした作品だと勘違いしたためだとか。
まあメガレンジャーの基地が宇宙にあるので、誤解するのも無理はない。
オリジナルのレッド専用強化アーマーや、パワーレンジャー玩具恒例となる無駄にマッチョな造形のフィギュアも本作から登場。
敵組織はダークスペクター。
本作までのすべての敵組織を陰で操っていた黒幕。 パワーレンジャーの指導者ゾードンを救出しようとするパワーレンジャーに対し怪人たちを送り込む。
パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー(星獣戦隊ギンガマン)
基本的に世界観や登場人物を共有していたが、本作から登場人物が毎回一新されるようになった。 世界観もほぼオリジナル。
また、前作のレンジャーと共演することも本作から恒例行事となった。 要はVSシリーズが毎年テレビで見られるということですね。
敵組織は宇宙昆虫軍団とバウンティ率いる海賊の2つ。
宇宙昆虫軍団はその名の通り昆虫のような姿をした異星人の軍団で、ミリノイ星にあるギャラクシーサーベルを狙う。
キャプテン・バウンティ率いる宇宙海賊はロスト・ギャラクシーの支配者で、迷い込んだ海賊の乗組員を奴隷としてこき使っている。
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パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー(救急戦隊ゴーゴーファイブ)
ロスト・ギャラクシー以降は世界観のつながりはない(共演することはある)ので、まったく新しい設定でストーリーが展開する。
原作のゴーゴーファイブは5人兄弟で追加戦士は一切登場しなかったが、ライトスピード・レスキューではサバンの意向で6人目の戦士「タイタニウムレンジャー」(資料によっては「チタニウムレンジャー」表記)が登場しました。
第1作から(ジオを除き)日本語吹き替え版も放送されていたが、本作を最後に、吹き替え版はS.P.Dまで放送されなくなる。
敵組織はデーモン。
5,000年前に魔術師に封印された悪魔の一族で、封印が解かれ現代で厄災をもたらす。
元ネタとなった災魔一族は幹部が兄弟関係だったが、デーモンには血縁関係はない。
パワーレンジャー・タイムフォース(未来戦隊タイムレンジャー)
歴代シリーズとしては珍しく、原作のタイムレンジャーに比較的近い世界観や設定が採用されている。
とはいえオリジナル要素がない訳ではなく、原作におけるタイムファイヤーが生存しているなど悲劇的な要素は薄められている。
敵組織はランシック率いるミュータント犯罪者軍団。
設定はだいたい原作のロンダーズファミリーと同じで、西暦3000年の未来から2001年の現代へとタイムスリップ、暗躍する。
次作にて、ランシックの能力は3体のオルグから授かったものだと判明する。
パワーレンジャー・ワイルドフォース(百獣戦隊ガオレンジャー)
記念すべき放送10年目を迎えたので、日本では実現しなかった前作との共演が行われ、さらに設定も原作を忠実に再現した豪華な記念回が制作された。
前作同様基本的な設定は原作と同じだが、ストーリーはシリアス部分が多めでレッドと敵の因縁がメインとなっている。
敵は原作と同じオルグ。
しかし原作ではでっち上げだったオルグマスターが存在し、前作でランシックにミュータントとしての能力を与えた3体のオルグが登場するなど若干異なる。
パワーレンジャー・ニンジャストーム(忍風戦隊ハリケンジャー)
この作品からディズニー(ブエナ・ビスタ)製作・配給となる。
またディズニーの指示でロケ地がアメリカのカリフォルニア州からニュージーランドのオークランドに変更された。
原作と同様「ウィンドレンジャー」(ハリケンジャー)と「サンダーレンジャー」(ゴウライジャー)の2つの戦隊が登場。
しかし、キャストのスケジュールが合わなかったため恒例であった前作との共演ができなかった。
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敵組織はローサー率いる悪の忍者軍団。
地獄の扉を開き、世界を悪で埋め尽くして滅ぼすことを目的とする。
レンジャーの力により自身も地獄の扉に封印されたが、次作「ダイノサンダー」で復活した。
パワーレンジャー・ダイノサンダー(爆竜戦隊アバレンジャー)
本作の第4話でシリーズ通算放送500回を突破、それを記念し歴代シリーズの総集編が放送されました。
また第19話で、衛星放送で元ネタである「爆竜戦隊アバレンジャー」を偶然見るという異色の回となっている。
さらに歴代パワーレンジャーに登場した戦士たちがダイノサンダーを導く役所として再登場するという、ファンにとってはいろいろと豪華な作品となりました。
敵はメソゴグ。
Dr. アントン・マーサーが実験中の事故で恐竜人間となり、邪悪な人格に乗っ取られた姿で人類を恐竜人間に変え支配しようともくろむ。
本日はここまで!
Part.2を公開しました! こちらも是非ご覧ください!