先月と比べるとだいぶ涼しくなり、冷房なしでも過ごせるようになった今日この頃。
今回は久しぶりにゲームの話題。 …といっても今ネットを騒がせているネギ何とかではなく、スマブラの話題。
大乱闘スマッシュブラザーズSpecial(スマブラSP)より、有料ダウンロードコンテンツ第3弾「バンジョー&カズーイ」(略してバンカズ)の配信が今月6日より開始されました。
バンカズは特に海外での人気が高く、世界で最もスマブラSP参戦を望まれたキャラでしたが、ゲーマーたちの祈りが届き念願の参戦となりました。
今回は約19年ぶりに任天堂のゲームに帰ってきたバンカズの使ってみた感想やら評価をいろいろと語っていこうと思います!
その他のDLCファイター使ってみた感想記事
スポンサードリンク
原作再現満載
さて、久しぶりに任天堂のゲームに戻ってきたバンカズですが、他のファイターと同様に原作再現が豊富に含まれています。
デザインも現時点での最新作である「ガレージ大作戦」ではなく、64時代のデザインをベースにしているので、すごく懐かしく感じます。
スマブラにおけるバンカズのモーションの多くは原作の動きをベースにしているので、まるで原作のゲームをプレイしているような感覚で動かすことができます。
ボイスも原作で使われたもの(CV: Chris Sutherlandさん)を流用し、バンジョーの代名詞ともいえる「ナハッ☆」の声ももちろん健在。 こちらはアピールや勝利ポーズで聞くことができます。
私は小学生の時にバンジョーとカズーイの大冒険を少しだけ遊んだことあるので、当時のことを思い出しながら動かしていました。
それから彼らと同じレア社のキャラのオマージュっぽいのもあり、ダッシュ攻撃はドンキーと同じローリングアタックで、下投げはキングクルールと同様に相手を埋めることができます。
空中攻撃が使いやすい
というわけでそんなバンカズの性能と使ってみた感想を語っていこうと思います。
バンカズはものすごくざっくり言うと接近戦メインのファイターで、特に空中攻撃が使い勝手がいいように感じました。
空中ニュートラル攻撃は全方位に攻撃できるし、下空中攻撃は真下に急降下しながら攻撃できるので使いやすいです。
ネタで「バンノーなカズーイの大冒険」と揶揄されるように攻撃は主に鳥のカズーイが行っているため、地上・空中共に連続攻撃が多く使いこなせれば効率的にダメージを与えられます。
また初見の人は驚くこと間違いなしな横スマッシュ「ハリセンカズーイ」のリーチも長く使い勝手がいいです。
シンプルなようで癖の強い必殺ワザ
続いてはバンカズの必殺ワザについて解説していこうと思います。
バンカズの必殺ワザは一言で言うと「一見シンプルだが実は癖が強い」といった感じ。
同じDLCであるジョーカーや勇者が変わり種な必殺ワザを持っていたためそう感じたのかもしれませんが、技自体はシンプルで使いやすいと思いきや結構変わり種な技になっていました。
通常必殺ワザはタマゴミサイル。 カズーイが前方に卵を吐き出して攻撃するシンプルな飛び道具です。
また、必殺ワザボタンを長押しすると、バンカズ2の時のようにバンジョーがカズーイを銃のように構えて攻撃する「タマゴばきゅーん」になります。
操作はスティックを左右にゆっくり倒すと移動、ジャンプもできます。 卵を撃ちながら左右に倒すと、ジェネシスを構えた時のように向きを変えずに前進・後退することができます。
必殺ワザボタン長押しで連射ができますが、撃ち続けると段々威力が下がっていくので注意。
解除する際はシールドorしゃがみor他の必殺ワザコマンドで解除できます。 解除するときに長押しにしていると、そのままそれぞれの行動につなげることができます。
またタマゴミサイルとタマゴばきゅーんでは軌道が異なり、前者は下へ落下してバウンドし、後者は重力を無視して直進します。
2つのモードを切り替えることができるシンプルな飛び道具で、主に牽制や復帰妨害に向いていますが、タマゴばきゅーん状態での操作と飛距離がデメリット。
他と違う特殊な操作で解除するまでは他の攻撃は一切できないので少し慣れるのに時間がかかるうえ、飛距離も中距離までと意外と飛ばないので撃ちながらの移動し飛距離を調整しなければ使いこなせないと難しいと感じました。
横必殺ワザはワンダーウイング。
原作では金色の羽根を取ることで使えるようになるアクションで、発動中は無敵になれます。
スマブラでは金色の羽根を消費し一直線に体当たりする技になっています。 横移動する技なので復帰にも使えます。
地上で使うと崖際でストップしますが、空中だとストップせず直進してしまうのでそのまま落下しないように注意。
原作と同じく相手の攻撃も無効化し相手を吹っ飛ばせますが、全ての技を防げるというわけではありません。
またいくら無敵技とはいえ攻撃技なのでシールドで防がれるし、掴まれて投げられることもあります。 つかみのリーチの長いサムスやこどもリンクなどは要注意。
そしてこの技の最大の特徴として、回数制限があります。
最大5回(サドンデスは1回、体力制の時は開始時の体力によって変わる)使うことができ、全て使い切った後に発動しようとしても転んでしまい失敗になります。
乱闘開始時、技使用時、そしてミスをした時にバンジョーの頭上に羽根のアイコンが表示されますが、逆に言えばワンダーウイングの残り使用回数は常に表示されているわけではないためあと何回使えるかは自分で覚えておく必要があります。
そしてワンダーウイング使用回数を回復させるにはミスになるしかありません。 そのためとにかくやみくもに使うのではなく、使いどころを見極めここぞというところで使う必要があります。(ストック1の時は特に)
相手が攻撃したときのゴリ押しや復帰など4つの必殺ワザの中では使いやすい部類に入りますが、回数制限があるため多用できない、結構もどかしい技です。
スポンサードリンク
上必殺ワザはショックジャンプ。
こちらも原作に登場したショックジャンプのパッドに乗って真上にジャンプします。 ボタンを長押しすると飛距離が増します。
この手の技としては珍しく、使用後はしりもち落下にはならずそのまま攻撃やジャンプ、回避を行うことができます。
また空中で使った場合はパッドが落下し、当たった相手にダメージを与えることができます。 ソニックのスプリングみたいな感じですね。
主に復帰に使用する技ですが、ボタンを押す長さで高さを調節でき、技使用後も動けるため自由度が高く、回数制限があるとはいえワンダーウイングで横移動もでき、バンカズ自身も2回空中ジャンプができるため全ファイターの中でも復帰が得意な部類に入ります。
下必殺ワザはおケツタマゴ。 その名の通りカズーイのお尻からばくだんエッグを発射します。(一応言っておきますが、これもれっきとした原作にある技です)
お尻から発射するというその性質上後ろにしか発射できないというなんともひねくれた飛び道具で、直接当てる場合には相手に背中を向けてから発射しなければなりません。
また弾も楕円形なので軌道も不規則で、狙って当てるのは難しいです。
バクダンということで発射して3秒くらい経つか相手に当たると爆発し、1発出すと爆発するまで次の弾を出すことができないので連射はできません。
また飛ばした後も投てきアイテムのように拾って投げることができます。 ただし爆発までの時間が短いので拾ったらすぐ投げるようにしましょう。
癖がちょっと強いバンカズの必殺ワザの中でも一番変わり種な技で、飛び道具なので牽制に使えますが上記のようにひねくれているのでカンペキに使いこなすには時間がかかりそうです。
そして最後の切りふだはジンジョネーター。
初代バンカズのグランチルダ戦に登場したジンジョネーターの石像を地面から召喚し、原作と同じく石像から現れたジンジョネーターが体当たりして吹っ飛ばすというもの。
もちろん石像がヒットしないと失敗になりますが、地面から飛び出すという仕様上縦の範囲は広いですが横の範囲は狭いという特徴があります。 相手の頭上にいる時や、浮遊足場の真下から当てるようにするとヒットさせやすいです。
こういうタイプの切りふだは横に移動してヒットさせるものがほとんどなので、ようやくスマブラSPに慣れてきた私はちょっと当てにくいように感じました。
またこの切りふだは複数の相手に当てることができるのですが、ダメージを与えられるのは当てた相手の中で最も蓄積ダメージの大きい1人だけ。
撃墜できる可能性が高い相手にダメージを与えふっとばしてくれるのは有利ですが、1人しかダメージ与えられないなら複数攻撃してもあまりメリットないかな~と思いました。
実は遠距離が苦手?
通常攻撃による接近戦は普通に素直な性能で、隙も少なくやりやすいと感じました。
逆に相手と距離を離されるとちょっと戦いづらいように感じました。
バンカズが使える飛び道具はタマゴミサイルとおケツタマゴの2種類なのですが、先ほど解説したように癖が強く飛距離もそこまで長くはなく、特に前者は威力もそこまで高くはないので牽制や復帰妨害ならともかく撃墜にはあまり使えません。
もう1つの遠距離攻撃手段であるワンダーウイングも回数制限があるため、復帰用の技としても使うことを考えると乱発することはできません。
接近戦は得意ですが遠距離はやや苦手というのがバンカズの印象で、どうにかして相手との距離を詰めてタマゴミサイルや空中攻撃でダメージを蓄積し、スマッシュ攻撃でとどめを刺すのが定石かと思います。
スポンサードリンク
ステージ:クルクルやま
続いては専用ステージの「クルクルやま」を解説していこうと思います。
バンジョーたちの家があるチュートリアルステージである「クルクルやまのふもと」をモチーフにしたステージになっています。
スマブラではグランチルダのとりでへ続くつり橋がかけられている小高い山がステージになっていて、時折その周辺にいろんな足場が登場します。
そしてこのステージ最大の特徴として、ステージ名にもあるように中央の山がクルクル回転するんです!
画面の上に矢印が表示されると左右の浮遊足場が退場し、回転が始まる合図。 回転する方向や止まるタイミングは毎回ランダムです。
原作をプレイした方はご存知かと思いますが、クルクルやまには登り降りするためのらせん状の坂やグランチルダの砦のつり橋があります。
この2つの足場は角度によって足場として乗ることができるんですが、角度によっては押し出されたり消えて落下するという今までのスマブラにはない現象が起こります。
それと左右に足場があるとはいえクルクルやまがよく乗るメインの足場であるため、8人乱闘の時はものすごく窮屈でたくさんのファイターにタコ殴りされがち。
また乱闘に影響は与えませんが、原作に登場したいろんなゲストキャラも登場し大乱闘を盛り上げてくれます。
以下、登場するキャラクターの一覧
特にチューティーはあちこち動き回る上によく見ないと分からない場所にしか姿を現さないためハッキリその姿を見るのはレア。(レア社だけに)
その他にも背景のグラフィックや地形、バンジョーの家やハニカムや1UPの金の像など、乱闘時にはまず気にすることはないであろう細かいところまでこだわって作られており、桜井さんやスタッフの本気を感じられます。
そして最後はBGM。 バンカズはカントリー調のゆったりとした曲が多いため、以下にまとめる全10曲中7曲(※マーク)がアレンジになっています。
- バンジョーとカズーイの大冒険:タイトル※
- クルクルやまのふもと※
- マンボまうんてん※
- おたからザクザクびーち※
- フローズンズンやま
- ゴビバレーさばく※
- マッドナイトまんしょん※
- VSクランゴ※
- VSミスターパッチ
- VSウーハッハだいおう
このうちクルクルやまのふもとのBGMは、原曲を作曲したGrant Kirkhopeさんのセルフアレンジ。 各ステージのフレーズが入っているというバンカズのいいところ取りみたいなアレンジになっています。
マッドナイトまんしょんはその名の通りホラー系のステージなので、「クルクルやまのステージに合うのかな」と疑問でしたが、アレンジを聞いてみたらスマブラにぴったりなすごいカッコいい曲になっていました。
あとは個人的に一番聞きたかったミスターパッチ戦のBGMを入れてくれたのは嬉しいと思います。
総評
というわけで全世界が参戦を待ち望んだバンジョー&カズーイの性能や長所・短所をまとめてみました。
これまでのダウンロードファイターと同じくファイター・ステージ共に原作再現を徹底しており、プレイしたことのある人は懐かしいあの時と同じように楽しめると思います。
スポンサードリンク
性能の方はというと、必殺技は癖が強く慣れるのに時間がかかり、遠距離戦はあまり得意ではありませんが、それを除けば素直な性能で復帰力も高いので使いやすいと思います。
スマブラのDLCファイターも早いものでこれで4体(パックンフラワー含む)。 次に登場するファイターはどんな感じなのか今からすごく楽しみです。
昔バンカズをプレイしたことがある人や今まさにプレイしている人、今回のスマブラ参戦で興味を持った人は是非ともダウンロードして、ついでに発売当時の気分で原作も遊んでみてはいかが?
|