新年あけて早々始まった超MOVIE大戦ジェネシスの感想・考察記事の第3弾、今回は眼魔や眼魂について語ってみたいと思います。
相変わらずネタバレを含みますので閲覧の際は要注意!!
トウサン魂
本作の終盤、ルネサンス眼魔との最終決戦の際、タケルの眼魂と父龍の魂が合体し、新たな眼魂「闘魂ブーストゴーストアイコン」が誕生しました。
テレビ本編でも12話に登場しましたが、テレビのものと映画のものは似て非なるものだと私は解釈しています。
実際、作中では「トウサン魂」と呼ばれていましたし、誕生の経緯がテレビと微妙に違う(龍の力で生み出されたという点では共通している)ので本作が12話以前の話だったら眼魂自体が一度消滅してタケルがあの世で龍と再会した際に再び闘魂ブースト眼魂を生み出したのだとしたらしっくりきそうですね。
ルネサンス3大偉人
つづいてはゴースト&ドライブの2大ライダーの前に立ちはだかった3体の眼魔について。
今回の眼魔はルネサンス3大巨匠(レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティ、ラファエロ・サンティ)をモチーフにしています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ眼魔
皆さんおなじみダヴィンチは絵画だけでなく彫刻、建築、音楽、発明、解剖学など多種多様な学問に興味を示し、「万能人」、「世紀の大天才」と呼ばれた偉人。
「モナリザ」や「最後の晩餐」といった絵画のほか、劇中でもアカリが語っていたように、ヘリコプターや戦車の原型を生み出したことでも有名。
眼魔はそんなダヴィンチへの強い思いを持つ幼少時代の月村アカリを利用し、ダヴィンチの眼魔眼魂を生み出そうと暗躍します。
さすが天才と言われているダヴィンチをモチーフにしているだけあって、1枚も2枚も上を行く策士。
10年後の世界にラファエロ眼魂とミケランジェロ眼魂が渡ることを予見しそれを利用しラファエロ眼魔をミケランジェロ眼魔を復活させました。
戦闘ではモナリザの絵画を出現させたり、外見は「ウィトゥルウィウス的人間」のように手足が複数生えているなど、いたるところにダヴィンチ関連の作品が散見されます。
ミケランジェロ眼魔
代表作である「ダビデ像」のような真っ白な姿が印象的なミケランジェロ眼魔。
元ネタとなったミケランジェロ・ブオナローティは、ルネサンス期においては絵画よりも彫刻に価値を見出し、先ほどのダビデ像のほか、ピエタ、ランス、モーセなどの有名な彫刻作品を生み出しました。
彼に限ったことではないが建築でも天才的な才能を発揮し、かの有名な「サン・ピエトロ大聖堂」も、ラファエロやブラマンテらの計画を引き継いで設計しました。
ちなみにミケランジェロ眼魔のデザインに蛇が取り入れられているのは、アダムとイヴの神話に関する絵画(アダムの創造、蛇の誘惑など)を描いていたからだと思われます。
ラファエロ眼魔
続いてはダヴィンチのもう1人の相方、ラファエロ眼魔の元ネタとなった偉人「ラファエロ・サンティ」について解説します。
ラファエロはほかの2人と比べると年代が若いためか、彼らから多くの芸術を学びました。
ラファエロは総合芸術の天才と呼ばれ、37年という短い生涯の中で数多くの名作を残しました。
モンスト(モンスターストライク)では「聖母の画家」という二つ名がついていることからわかるように、ダヴィンチなどの偉大な芸術家の影響を強く受けたラファエロは「美しき女庭師」、「聖母の結婚」、「大公の聖母」などのキリスト教関連の絵画を多く描いていました。
ラファエロ眼魔のデザインに天使が取り入れられているのもうなずけますね。
そしてこの戦いを見つめていた西園寺やアランも、この様子にあまりいい印象は受けなかった様子。
英雄の眼魂の力で眼魔の楽園を作ろうと画策していましたが、おそらく彼らは眼魔の中でも異端児扱いされており、大帝陛下に自身の強さを証明する、あるいは謀反を起こすという野心を持っていたのかもしれませんね。
以上、MOVIE大戦ジェネシスの眼魔や眼魂、モチーフとなった偉人をかなりざっくりですが解説してみました。
ネットでの評価は賛否両論ですが、私個人としましてはゴーストとドライブの、10年前と現代を紡ぐ物語がとても印象に残ったなあと思いました。
春には仮面ライダー1号が大幅リメイクされるらしいので、こちらも楽しみにしたいと思います!!
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もバッチリミナー!
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