今回のニンニンジャーの妖怪元ネタまとめ記事は特別編!
今ニンニンジャーに猛威を振るっている(と思われる)西洋三大妖怪の元ネタを解説したいと思います。
相変わらずざっくりしすぎて分かりにくい解説ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。
それではどうぞ!
フランケンシュタインの怪物
西洋3大妖怪の一番手、フランケンのモチーフはおなじみ「フランケンシュタインの怪物」。
たまに勘違いする人がいるが、「フランケンシュタイン」というのは怪物の名前ではなく、彼を生み出した科学者(ちなみにスイス人)の名前である。
怪物の名は特に決められておらず、現在も『フランケンシュタインの怪物』と呼ばれている。
原作はイギリス人の女性作家、メアリー・シェリーが1818年に発表した『フランケンシュタイン』。
スイスの名家出身の青年、ヴィクター・フランケンシュタインは科学者を志し故郷を離れてドイツで自然科学を学んでいた。だが、ある時を境にフランケンシュタインは、生命の謎を解き明かし自在に操ろうという野心にとりつかれる。そして、狂気すらはらんだ研究の末、「理想の人間」の設計図を完成させ、それが神に背く行為であると自覚しながらも計画を実行に移す。自ら墓を暴き人間の死体を手に入れ、それをつなぎ合わせることで11月のわびしい夜に怪物の創造に成功した。
しかし誕生した怪物は、優れた体力と人間の心、そして知性を持ち合わせていたが、筆舌に尽くしがたいほど容貌が醜いものとなった。そのあまりのおぞましさにフランケンシュタインは絶望し、怪物を残したまま故郷のスイスへと逃亡する。しかし、怪物は強靭な肉体のために生き延び、野山を越え、途中、「神のわざ」(Godlike science) である言語も習得して雄弁になる。遠く離れたフランケンシュタインの元へ辿り着いたが、自分の醜さゆえ人間達からは忌み嫌われ迫害され、孤独のなか自己の存在に悩む怪物は、フランケンシュタインに対して自分の伴侶となり得る異性の怪物を一人造るように要求する。
人造人間を作りたいという歪んだ思いに駆られたフランケンシュタイン博士が生み出した、異形の姿をした怪物をベースとしたホラー小説だが、自身の存在意義に悩む怪物の姿も描かれ、悲劇のストーリーとする見方もある。
フランケンに限らず、西洋の怪物は日本の妖怪よりも戦隊怪人のモチーフになる機会に恵まれており、ジュウレンジャーやマジレンジャーといったファンタジー戦隊には必ずと言っていいほど登場している。
フランケンシュタインの怪物をモチーフにした怪人は凱力大将ブランケン(魔法戦隊マジレンジャー)、害地大臣ヨゴシュタイン(炎神戦隊ゴーオンジャー)、ドーラフランケ(恐竜戦隊ジュウレンジャー)などがいる。
ニンニンジャーの西洋妖怪フランケンは懐中電灯をモチーフにしていて、ストップライトで機械を停止させる能力を有する。
日本がよほど珍しかったのか、東京を観光してから遊園地に向かった。
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吸血鬼
西洋妖怪の2番手は、はたまた有名なドラキュラ。
その名の通り真夜中に出没しては人間(特に美女)の生き血を吸う。
血を吸われた者も吸血鬼になるという伝承もある。
またまた混同しやすいが、「ヴァンパイア」と「ドラキュラ」は全く別のもの。
「ヴァンパイア」は吸血鬼全般を指し、「ドラキュラ」はブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物を指す。
ドラキュラ伯爵のような黒いマントを羽織った姿(デジモンのヴァンデモンみたいな感じ)が一般的だが、これは19世紀後半に入ってからでその前にはかなり怪物的な姿も多く見られた。
鏡にその姿が映ることはなく、中には狼やコウモリに変身する者もいる。
不死の存在ではあるが、白木の杭で心臓を貫けば死ぬほか、太陽の光、ニンニク、十字架、銀など弱点も多く存在する。
近代に入ってからは、黒死病(いわゆるペスト)や狂犬病との関連性も見え始め、21世紀に入っても吸血鬼に関する伝説が残っている。
2004年1月、ルーマニア南部の寒村で、76歳で他界したペトラ・トーマンが、埋葬後に親族の男性6人によって掘り起こされ、心臓を切り取られるという事件があった。もちろん、現代では犯罪であり、数日後、警察によって捜査、立件された。ペトラ・トーマンは生前は村人に親しまれ尊敬された人物であった。しかし、死後、親族がペトラ・トーマンがよみがえって血を吸った夢を見たといい、また、親族の数人が病気になった。このため、親族の一部はペトラ・トーマンが吸血鬼になったと信じ、前述の凶行に及んだ。切り出した心臓を焼いて灰にし、その灰を病気になった親族に飲ませたところ、悪夢もみなくなり、病気も全快したと犯行に及んだ親族は主張した。
引用元:吸血鬼 - Wikipedia
フランケンと同様にかなりメジャーな妖怪のためライダーや戦隊の怪人モチーフに何度も採用されている。
仮面ライダーキバ(2008年放送)の怪人ファンガイアは吸血鬼がモチーフで、牙で生命力を吸い取る点も共通している。
注射器がモチーフとなったニンニンジャーの西洋妖怪ドラキュラは、やはり原典となったドラキュラ伯爵の姿をしている。
約200年の時を経て進化し、太陽の光に耐性ができたが、ニンニクが苦手なのは変わらないようだ。
狼男
昼間は普通の男性だが、満月の夜に変身し、人間や家畜を襲うことで有名な怪物。
狼男は、いわば獣人の一種であるが、その歴史は意外にも古く(ギリシャ神話にもゼウスがリュカーオーン王を狼に変えたという話がある)、国や地域によっては現在のような悪いイメージはあまり持っていなかった。
麦角菌(ライ麦パンに繁殖する)を摂取した者や狂犬病患者を狼男とみなすという後天的な変身もあれば、種族として変身能力を持つ先天的なものもある。
1939年公開の『Werewolf of London』(倫敦の人狼)や1941年公開の『The Wolf Man』(狼男の殺人)にて、「狼男に襲われた者もまた狼男となる」、「銀の武器で退治できる」といった一般的な狼男の特徴が浸透した。
また「人狼」という呼び名もあり、チームに分かれて騙し合う「人狼ゲーム」が一時期密かな(?)ブームとなった。
やはり特撮でも怪人モチーフとして何度も採用されている。(というより、狼がモチーフの怪人は狼男の力を持ってることが多い)
ニンニンジャーのオオカミオトコは、穴あき包丁がモチーフになっている。
妖怪ウミボウズの回で、キンちゃんの幻影にこの妖怪そっくりの影が登場していたが、やはり彼がキンちゃんの兄と父の仇なのだろうか?
というかそもそも、西洋妖怪たちは日本の妖怪と同じように封印の手裏剣と融合して誕生したのだろうか?
いろいろ謎が残りますが、オオカミオトコの活躍を期待しましょう!
ではでは(^_^)/