ぼちカメさんの特撮・アニメ・ゲームを語るブログ

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ショートアニメ「ふわふわの死」がものすごく泣ける感動のアニメだった件

 

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今回はとある方が作ったショートアニメについて語りたいと思います。

 

つい最近ネットで知ったアニメなんですが、これがものすごく好きなアニメになったので、ちょっと紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

卒業制作のアニメなんですが…

 

このアニメの存在を知ったのはツイッター。 なんだか私好みの絵柄だったのでちょっと覗いてみたんですが、ものの見事にはまってしまいました。

 

 


ふわふわの死

 

「ふわふわの死」と題するこのアニメ、投稿者であるトモタカさんが卒業制作で作ったアニメ。

 

www.youtube.com

 

 

 

生と死という定められた運命の中で2匹は別れ、再会し、また離ればなれになっては再びお互いを探す。そしてどんなに離れていても何度でも出会う事が出来る。そんな強く結ばれた愛をテーマに生き別れた猫と犬が輪廻転生を繰り返し、運命を少しずつ変え、幸せな終わりへ向かっていく様子を描いたアニメーション。

 

※動画の説明欄より

 

 

ストーリーとしては、仲良しのイヌとネコが生き別れてしてしまい、繰り返す出会いと別れの輪廻転生の中でお互いを探し、幸せな結末へ向かうというもの。

 

 

 

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このアニメの世界観を一言で言うと「暗いけど優しい世界」

 

 

ピンクのネコと黒い毛並みのイヌは見るだけでほのぼのとした気持ちになれるくらい愛くるしいですし、出会いと別れというシリアスで重いテーマを、大好きなあの子に会いたいけど会えなくて寂しい、ちょっぴり切ないけどやっぱり最後は優しいエンドに…と描くこの世界観は本当に素敵。 私も泣きそうになりました。

 

 

また、このアニメはキャラクターの声や英語歌詞以外の字幕は一切なく、セリフや心情はキャラの動きや描写で想像するしかありません。

 

あえて直接的に表現せず、受け取り手の想像に任せることでいろんな解釈ができることもこのアニメの面白いところですね。

 

 

そしてこの世界を更に明るく彩る音楽も最高。 琴線に触れたどころか音楽は始まった瞬間に泣いちゃいました。

 

歌詞にこめられた意味をかみしめながら聞けば聞くほど切ないけど、歌詞のように心がふわふわして優しい気持ちになれますし、平井堅さんの「瞳を閉じて」以来久しぶりに心を揺さぶる音楽に出会えたと思っています。 

 

 

まだ公開されたばかりのためか、知名度がそこまででないのがちょっと残念。 これこそまさにもっと評価されるべきアニメなのではないでしょうか?

 

 

 

 

制作者について

 

続いてこのアニメに携わった主なスタッフをまとめます。

 

まずはアニメーションを担当したのは水間有貴さん。 この動画をきっかけに、日本のアニメ業界で活躍するアニメーターになってほしいです。

 

続いては音楽関連。 このアニメで愛らしい歌声を披露してくれたのは藍澤誠さん。 作詞・作曲は松永あさりさん歌詞の英訳はAsuka YotsumotoさんとChieko Suzukiさん。

 

 

 

あくまでも素人考えですが、私はこのアニメを制作した水間さんはこのアニメ制作をきっかけにこれから大活躍するんじゃないか、松永さんの知名度もどんどん上がるんじゃないかと思います。

 

この卒業制作をきっかけに、自分の夢の第一歩を踏み出せたらいいなと心から願っています。

 

 

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僕の解釈・ストーリー想像

 

 

 

さて最後に、私がこの動画を見て私が想像したストーリーというか、自分なりの解釈をポエム風にたしなめてみました。

 

最初に注意していただきたいのですが、これはあくまでも私個人の、主観的なストーリー解釈です。 ですので、皆さんとは若干異なる部分が多いと思います。

 

「ああ、こういう解釈の仕方もあるんだな」くらいの心持ちで読んでいただければ幸いです。

 

 

それではどうぞ!

 

 

 

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2匹はいつも一緒だった。

 

目を閉じてもあのふわふわの毛皮と笑顔が思い浮かぶくらい、僕はあの子が大好きだった。

 

 

 

だけどいつからかあの子はこの世を去った。 僕はあの子の鳴き声を聞いて、また会いたいと再び歩きはじめる。

 

 

思い出のフリスビーを追いかける。 いつの間にかあの子も一緒にいるような気がした。

 

あの子にまた会えると思った。 けど僕も帰らぬ猫になった。 あの子の影に近づくどころか遠さがってしまった。

 

 

 

僕は死者の国で目覚めた。 目の前の扉を開くと、ピンク色の部屋の真ん中にあの子がいた。 やっと再会できる、そう思った。

 

でも僕はあの子に触れることもできなかった。 思わず泣いた。

 

 

 

どうして?

 

 

 

ふと僕は、自分の心臓に手を伸ばしてみる。 僕の心臓は青く、冷たく、そして微動だにしなかった。

 

ここで、僕は死んだんだとようやく自覚した。

 

 

 

どうして僕はあの子に触れられなかったの? なぜならあの子は、生まれ変わり、命を謳歌しているのだから。

 

あの子の心の中を覗いてみる。 あの子の世界はまるでカラフルな果樹園のように明るく、いろんな思い出であふれていた。 僕とは対照的に、あの子の心臓は赤く、そして生き生きと動いている。

 

 

 

急に寂しくなって、僕はあの子の心臓をギュッと抱きしめる。 するとあの子の心臓はまるで凍った果実のようにパリンと砕け散った。

 

あの子はどう思っただろう。 急な病気で倒れたかもしれないし、もしかすると僕が会いたがっていたことに気付いていたかもしれない。

 

 

 

 

何もない真っ暗な世界。 あの鳴き声が聞こえるその先に、見覚えのある黒い影が見える。

 

 

 

あの子だ。

 

 

そうか、あの子も天国へ旅立ったんだ。

 

これでやっと一緒にいられる。 またあの時のように抱き着く僕。

 

いつもと変わらないふわふわの毛皮に、今度はちゃんと触れることができる。

 

 

 

思い出の世界を旅する僕と君。

 

 

思えばいろんなことがあった。

 

 

初めて出会った日のこと。

 

どこまでも続く花畑を2人で走り回った日のこと。

 

新しいフリスビーをもらった時には、時間を忘れて夢中で遊んだ。

 

ランドリーのクルクル回るドラムをずっと見つめ、入ったら気持ちよさそうだよねと冗談半分で語った日もあったっけ。

 

そんな中、君が先にこの世を去って僕は墓の前でずっと泣いていた。

 

そして寿命が来て僕にもお迎えが来た。

 

 

 

そして生まれ変わってまた出会えたけど、今度は僕が先に旅立った。

 

ぐちゃぐちゃになった僕の体を見て、君は寂しそうに遠吠えする。

 

 

 

生まれて、死んで、また生まれて、また死んで。

 

それが何度繰り返されたか分からない。

 

君を求めて何度も探し回った。 きっと君も同じ気持ちだったに違いない。

 

そしてあの心臓の部屋でようやく巡り合うことができた。

 

 

 

 

世界のどこかにある、ミルク色の花畑で君と僕はいつまでも一緒にいられる。 それが僕にとってのハッピーエンド。