みなさん、今年もこの季節がやってまいりました!
8月5日(土)より、「劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」が公開されました。
私カメさんも見てまいりましたので、早速感想を書きたいと思います。
※この先エグゼイド夏映画、及び今後放送されるテレビ本編のネタバレを含みます。 閲覧の際にはご注意!!
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VRからの侵略者
物語は、仮面ライダー風魔率いる謎の忍者軍団に人々が襲われるところから始まります。
忍者プレイヤーの投げる手裏剣に刺された人間はゲーム病を発症し、意識がVR(仮想現実)世界に転送されてしまう。
それはバグスターとて例外ではなく、ポッピーや貴利矢(彼の場合経緯が違うが)も彼らに襲われてしまった。
そんな彼らが飛ばされたのは、VRで再現された聖都小学校の運動会。
そこではなんと、大我は学校の先生、ニコは小学生、そして飛彩は父親となっていた。
今回のこの一連の事件を起こした犯人は外資系ゲーム会社マキナビジョン社長のジョニー・マキシマと幹部の南雲影成。
ジョニーは幻夢コーポレーションの社長との、「仮面ライダークロニクル」をベースにした新たなゲームを作るためにゲーマドライバーを1つ譲る交渉を進めていたが決裂してしまった。
ここまではテレビ本編と同じだが、この後幻夢のコンピューターをハッキング、ゲーマドライバーのデータを盗み、自らの手でゲーマドライバーを開発した。
そのドライバーとハリケーンニンジャガシャットを使い、影成は仮面ライダー風魔に変身、「ある目的」のために暗躍していた。
そして影成は、永夢たちが勤務する病院で入院していた少女「星まどか」に対し、ガシャコンバグヴァイザー(おそらく41話ラストでジョニーが回収したもの)を使いゲムデウスウイルスを感染させた。
謎だらけの南雲影成の正体、それはまどかの父親。
まどかは脳に腫瘍ができており、手術で摘出できたとしても完治まではかなりの時間を要する状態であった。
病院で何もできず、夢も希望もなくただ病気で苦しむだけのまどかをみた影成は、VRで彼女の夢であった小学校の運動会を再現、そこにとどめることで彼女を笑顔のにしたいという父親なりの優しさであった。
VRに閉じ込められた人々を救うため、檀黎斗神は幻夢VRとマイティクリエイターVRXを開発、永夢はその力でVRに潜む風魔に戦いを挑む。
エグゼイドクリエイターゲーマーは、様々なものを思うがままにVR空間に生み出す能力を持ち、この能力で風魔を圧倒し、現実世界につながる穴を空けたことですべての人を救出することに成功した。
しかしまどかだけは現実世界に戻ることを拒み、1人VR空間にとどまった。
当初これは「夢だった運動会の世界を無くしたくない」という理由かと思われていたが、のちにまどかの本当の望みが明らかとなった。
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それは「父である影成に笑顔になってほしい」というものだった。
まどかは自身の父親を知らなかったが、病室に影成が侵入してきたとき彼が父親だと確信したとのこと。
まどかの真意を知った影成は、手術を受けるまどかのもとに直行、自身の本心をぶつけることでまどかの笑顔を取り戻し、影成もまた笑顔になったのであった。
今回の映画の主題歌は「Life is Beautiful」(歌:三浦大知)ですが、まどかと影成の親子のドラマこそ「人生は素晴らしい」と感じさせるものなのではないでしょうか。
もう1人のLast Boss
続いてはジョニー・マキシマ。
以前私の記事でも語っていたようにその正体はバグスターで、影成と組んでまどかやCRの面々を含む人たちをVRに閉じ込め、ハリケーンニンジャのエンディングである「世界の滅亡」を完成させることが目的であった。
まどかが自身の夢をかなえる行動をするたびにゲットするガシャットロフィー(もちろんクロニクルとは別物)の力で、ついに(多分)ハリケーンニンジャのラスボスとしての「ゲムデウスマキナ」に覚醒した。
テレビで登場したゲムデウスとは体色が違うためどのような関係なのかと思っていましたが、なるほど別個体だったということですね。
ゲムデウスマキナは最初から巨大な姿で、攻撃を一発喰らわせるだけで変身解除に追い込むなどまさにラスボスと呼ぶにふさわしい実力を持っています。
黎斗神とパラドの犠牲で力が一時的に抑えられたものの、それでも残ったライダーの最強フォームとほぼ互角に渡り合えるほどの実力を持ちます。
力が完全に戻った後はエグゼイドムテキゲーマーと激突。
「I AM GOD」(私こそが神)と自負し、龍のような触手を伸ばしたり、巨大な剣のような形態に変形し突き刺すなどして圧倒するも、人間の希望と運命を変える力を信じたエグゼイドによって、ついにラスボスは撃破され、「仮面ライダーエグゼイド」という物語はエンディングを迎えたのだった。
共に戦うHeros!
今回の映画で一番感銘を受けたのは、ラスボスゲムデウスを撃破し、人々の希望を守るため自分のできることを成し遂げ、戦いに赴くライダーたちの姿。
(久しぶりに)自らバイクになり影成にまどかの病室に行くよう促すレーザー、ゲムデウスを完全復活前に倒そうとするスナイプとそれを阻止しようとする風魔、一時的にゲムデウスの力を封じたパラド、残りライフが1になるまで忍者軍団と戦い抜いたゲンム、まどかの笑顔を取り戻すために手術に臨む永夢と飛彩と明日那。
そしてゲムデウスマキナとの最終決戦に臨むエグゼイドと、彼の野望を阻止するという1つの目的のために自然と団結し、それぞれの役割を全うする姿には胸を撃たれました。
この流れからのゲムデウスとエグゼイドの死闘。 これは熱くならないわけはありません。
放送開始当初はあんなにもバラバラだったライダーたちが一致団結して世界の平和と人々の健康を守るために戦う…そう思うと涙が出ますね。 おそらく私が今まで見た過去数年間のライダー映画の中で一番感動したと思います。
この映画が真のエンディングを描いているということを差し引いても、まるでエグゼイドの最終話を見ているかのように感じました。
そしてクレジットで戦いを終えた後のライダーたちのその後が描かれているのも、「これでドクターたちの、ライダーとしての戦いは終わりを告げた」というのが強調されていました。
この映画を持って、仮面ライダーエグゼイドはハッピーエンドを迎えた、と思いきや…
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Best Matchな新ライダー
緊急通報を受け、パラドと共にバグスターウイルスと闘うエグゼイド。
そんな彼らの前に現れた謎の男こそ、新たなる戦士「仮面ライダービルド」であった!
以前ブログで書いたようにビルドは2つのフルボトルを組み合わせて変身するライダーで、映画での先行登場ではフォームチェンジと必殺技を披露してくれました。
変身音声も、エグゼイドみたいに歌っている感じではなく、どちらかというとクロノスみたいに語ってる感じで、エグゼイドとは別ベクトルでやかましいベルトって印象を受けました。
フォームチェンジの時には無数のチューブが出現し、あたかも不思議な薬品で実験をしているかのようでした。
そして変身では色の違う2つのチューブが合体して変身完了するため、まるでプラモデルを組み立ててる感じでした。
彼がここにやってきたのは、エグゼイドの成分を採取し「仮面ライダーエグゼイド」のフルボトルを生み出すため。
「次回作のライダーが最終話で共演し、それが冬映画につながる」という流れは近年のライダーでよく見かけますが、これをまさか映画でやらかすとは。
そしてラストシーンには「The Game Never End ?」と続編をにおわせる文字が。
平成ジェネレーションズでもそうでしたが、最強の敵は撃破したが戦いはまだ終わらないという不穏な流れを示唆するところ、すごくエグゼイドらしいですね。
残されたMystery
さて、この映画はエグゼイドの真のエンディングを描く作品となるわけですが、テレビ本編とどうつながっていくのでしょうか?
正直なことを言うと、42話を見た時点ではどうつながっていくのかはまだ分かりません。
というのも、映画を見てもまだまだ謎なことが多いです。
例えばクロノスこと檀正宗の存在。 テレビ本編では真のラスボスとして君臨した彼ですが、映画では1ミリも登場せず、代わりにあの小星作が社長の座に就いていました。
それから、正宗の運営する仮面ライダークロニクルや、一番関係のありそうなリセットの影響の話題はほとんどと言っていいほど出されていませんでした。
この映画がどの時間軸に位置するかも謎ですね。 貴利矢が白衣を着ている点や、「黎斗神」という呼び名などから42話以降なのは確実ですが…。
そして何より、テレビ本編とリンクする真の最終回で、なぜ新ライダーのビルドが乱入したのでしょうか?
この後に今年冬公開予定の「平成ジェネレーションズFINAL(仮題)」の予告が挿入されたため、この映画がそのまま冬映画に続くということになるわけですが…。
公式曰く、「テレビ本編を見た時、トゥルー・エンディングの真の意味が分かる」ということなので、とりあえず今は映画の内容を頭に置いた状態でテレビ本編を隅々まで楽しみたいと思います。
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