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『小説仮面ライダードライブ マッハサーガ』 ネタバレあり感想

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ゴールデンウィーク期間中、ズートピアを見た帰りに書店に寄って仮面ライダー鎧武とドライブの小説版を買いました。

 

 

早速両方読んでみましたが、いやあ面白かった!!

 

 

端的に言うと、どちらも原作ファンなら隅々まで楽しめる内容になっていて、思わず感情移入して引き込まれてしまいました。

 

というわけで今回は今回読んだ小説のうち、仮面ライダードライブ マッハサーガ』のあらすじと見どころ、それからネタバレあり感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

主役はマッハ

 

今回は私カメさんが『小説仮面ライダードライブ マッハサーガ』(以下マッハサーガ)の解説をするわけなのですが、タイトルから見ても分かるように今回のストーリーはかつて仮面ライダーマッハとして戦った詩島剛がメインのストーリーとなっています。

 

 

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剛がメインの話というだけあって、今回の事件を追う中で、詩島剛の過去に何があったのか、剛は何故アメリカに渡ったのか、どういう経緯でマッハに変身することになったのか、自身の父である蛮野天十郎がロイミュードの生みの親であることはいつ知ったのか、どんな思いを秘めながら帰国したのか、といった剛の過去と現在、そして未来を事細かに描いています。

 

自らの行いを振り返る中での苦悩や後悔、そして決心の物語。 ドライブファン、特に剛が好きというは感情移入できてすぐに物語に引き込まれるのではと思います。

 

 

言うなれば、『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』のマッハ版といったところでしょうか。

 

時間軸は「超MOVIE大戦ジェネシス」の、まさに結婚式の直後で、かつてロイミュードたちが起こした事件が再び起こり、それに剛や特状課、そしてチェイスのコピー元である狩野洸一(!)が力を合わせ、連続して起きる謎の事件に立ち向かいます。

 

しかもこの事件、ただ内容を模倣しただけでなく、これまでロイミュード事件に関わった犯罪者(多賀始、根岸逸郎、宇津木壮、坂本光一、仁良光秀)たちが関わっているというから驚き。

 

 

もう1つ、今回の小説版はクリムがドライブのシステムを全て封印したため仮面ライダーとしての変身シーンは数えるほど、それも回想シーンと、最後の最後のクライマックスのみとなっています。

 

ロイミュード108体すべて撲滅され、ドライブシステムの全てが封印されたので当然といえば当然の展開ですが、そのためストーリーのほとんどはドラマパートで構成されています。

 

 

 

事件のカギを握る親子

 

さっきも言ったように、今回特状課や剛が挑むのは「過去に起きたロイミュード模倣事件」なのですが、「模倣」と聞いて何か思い出しませんか?

 

 

 

そう、犯罪学者の西堀光也です!

 

過去に発生した犯罪の模倣が大の得意である光也ですが、過去のロイミュード事件が多発していることから彼が首謀者ではないかという話が特状課の間で持ち上がります。

 

実は光也は、進兄さんと霧子の結婚パーティの夜に、かつてボルトロイミュードが起こした『暗黒の聖夜事件』を再現し、その際に刑務所に収監されていた犯罪者たち、それもロイミュード犯罪に関わった者たちを脱獄させます。

 

 

彼らとともに光也はロイミュード犯罪を再現し、特状課、そして仮面ライダーに対する復讐を果たそうとします。

 

作中では彼の心情を現すモノローグもあり、彼のどす黒い本性を垣間見ることができました。

 

 

そして、西堀と言えば娘の令子も忘れてはいけません。

 

 

意外にも(?)彼女が今回の事件を解決に導くまでのキーパーソンとなっており、面会を通じて互いにシンパシーを抱き、剛と築く奇妙な信頼関係も物語の重要な軸となります。

 

 

シーカーの事件と同様に、再び剛を利用しようとしているのかそれとも心の底から父の暴走を止めようとしているのか正直どっちに転ぶか分からないのでハラハラしながら読んでいました。

 

 

剛の後悔とこれからの戦いも見どころの1つですが、彼と同じく最悪最低の犯罪者を父に持つ令子の心情の変化、そして28話で流した涙の真意ももう1つの見どころになっていて見ごたえがありました。

 

 

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語られなかった真実

 

これまでドライブでは語られることが無かった事実がここで明かされているのもマッハサーガの魅力。

 

 

先ほども言ったように剛の過去が詳しく明かされるほか、マッハのデビュー戦で撃破した017(ガンマン)と018との因縁や笑顔の裏に隠された真意などが明かされました。

 

この2人のロイミュードに出会ってから、剛の苦しい戦いが幕を開け、小説での本当に最後の戦いを終えた後は思わず「オツカーレ」、もといお疲れと心の中でつぶやきました。

 

 

また、いつぞやのシークレットミッションにて登場した「アニマシステム」が今回の事件にて重要な役割を果たしたのが意外でした。(見てなかったので全然知らなかったけど。)

 

 

 

 ※この先、マッハサーガのネタバレを含みまくります。 未読の方はこの先閲覧しないことをお勧めします!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当の最終決戦

 

事件のクライマックス、全ての黒幕と思われる西堀光也が死亡したことで事件は解決した。…はずだった。

 

 

しかし、剛に向けて送られた、本当の黒幕からのメール。

 

 

 

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そう、今回のロイミュード模倣事件で陰で糸を引いていた真の黒幕こそ、光也をコピーし仮面ライダーへの復讐のためだけに行動してきたロイミュード005であった。

 

005と言えば、シークレットミッション(type TV-kun)でドライブに倒されたロイミュード。

 

しかし005の、ライダーに対する復讐心はネットワークの中にわずかながら残されており、小田桐教授の開発したアニマシステムをコピーし、倒されたロイミュードや犯罪者たちの負の感情を吸収することで復活を果たし、最強最悪の「リベンジャー・ロイミュード」へと進化を果たしたのであった。

 

 

これまでロイミュード事件に関わった者たちに模倣事件を起こさせたのも、復活のための復讐心を蓄積するためであった。

 

 

リベンジャーは、全てのロイミュードの感情を吸収しただけあってすべてのロイミュードの力を使える強敵。 豪華&強敵すぎて正直小説だけではもったいない。 MOVIE大戦に出演しても見劣りしないレベルだと思います。

 

 

しかし我らがマッハも負けちゃあいない。

 

りんなさんからもらったプロトマッハドライバーでチェイサーマッハに変身、リベンジャーに挑む。

 

 

そして剛はもう1つ、りんなさんから授かったものがあった。 シフトバイラルコアである。

 

エンジェルロイミュードとの戦いで回収したライノスーパーバイラルコアをベースに製作されたバイラルコアで、仮面ライダーとロイミュードの力が合わさったある意味究極の品。

 

これをドライバーに装填すると、超魔進チェイサーのライダー版「超デッドヒートマッハ」に変身したのであった。

 

 

リベンジャーとマッハの戦いが、回想を除くと作品内で描かれる唯一の戦闘シーンなのですが、やっぱりテンションが上がりましたね。

 

 

超デッドヒートマッハがこの戦いで勝利したことで、ロイミュードという新たな種になろうとした者たちは今度こそ全滅した。(多分)

 

 

今回の事件で「コアを破壊されたロイミュードでも、再び復活する可能性がある」ということが判明、チェイスが復活する希望を見出した剛は再び旅に出るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ終わり

 

 

まとめ

 

今回『小説仮面ライダードライブ マッハサーガ』の感想を書きましたが、一言でまとめると「剛と令子の友情(?)物語」、「仮面ライダーとロイミュードの本当の最終決戦」といった感じでした。

 

 

講談社のキャラクター文庫らしく、1年間番組を見たファンなら大満足の内容に仕上がっていて、何より剛の過去や胸に秘めた思いなどが手に取るようにわかったのが良かったと思います。

 

ちょっと気が早いですが、小説仮面ライダーゴーストも楽しみです。

 

次回もギロットミロー!

 

 

ドライブサーガ 仮面ライダードライブ感想【ネタバレ注意!!】

 

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