今週放送された『動物戦隊ジュウオウジャー』第１２話に堀内正美さん、『仮面ライダーゴースト』第２９話に小宮有紗さんがゲスト出演しました。
このお二方、過去に特撮ドラマに出演経験があるだけでなく、俗に「３大特撮」と言われるウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊すべてに俳優として出演経験があるという実はすごい人たち。
というわけで今回は、３大特撮ヒーローに出演したことのある俳優さんの中で、とくに有名な方をピックアップして紹介したいと思います。
※７/２２ 山本千尋さんを追加しました。
堀内正美
まずは堀内正美さん。
堀内さんといえばドライブのイメージが強いかと思いますが、ウルトラシリーズでは８０、ティガ、ダイナ、ガイア、ネクサス、ウルトラQ dark fantasy、マックス、ネオ・ウルトラQと、数多くの作品に出演しています。
唯一レギュラー出演となった『ウルトラマンネクサス』（２００４）では、TLT(TERRESTEIAL LIBERATION TRUST)管理官である松永要一郎役で出演。
街１つを利用してスペースビースト（怪獣）をおびき寄せたり、ウルトラマンの力を得た人間で人体実験を行うなど非道な人間として登場。
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それから約１０年の時が流れ、平成ライダーシリーズ「仮面ライダードライブ」では真影壮一／フリーズ・ロイミュード役で出演。
表向きの顔は国家防衛局長を務める老紳士だが、その正体はロイミュード００１が進化したフリーズ・ロイミュード。
人間の記憶を改ざんする力を持ち、この能力でロイミュードに関する事件をもみ消していた。
さらに３２話では、仮面ライダードライブ／泊進ノ介の命を奪うというとんでもないことをやらかした。
そして今日放送された『動物戦隊ジュウオウジャー』第１２話にて、頑固な古本屋の店主「大岩源九郎」役で出演。
上２役と比べてあくどい性格ではないものの、結構癖の強いキャラに仕上がっていました。
小宮有紗
では次行きましょう。
続いて紹介する小宮有紗さんは、『特命戦隊ゴーバスターズ』（２０１１）にて宇佐美ヨーコ／イエローバスター役でレギュラー出演。
ヨーコちゃんはメンバー最年少でそれゆえか最年長の岩崎リュウジ（演：馬場良馬さん）を本当の兄のように慕っていたり、桜田ヒロム（演：鈴木勝大さん）をシスコン呼ばわりしたりしていた。
モデルとなったウサギのごとき跳躍力を誇るが、定期的に甘いものを摂らないとエネルギー切れになってしまう。
ちなみに、第１２話ではヨーコと瓜二つの俳優「アンジー・スー」との一人二役で出演しました。
ゴーバスターズに出演後は、『劇場版ウルトラマンギンガS 決戦！ウルトラ１０勇士』にて、ウルトラマンを敵視する謎の女性「アレーナ」役で出演。
ちなみに同作に登場する超時空魔人エタルガーの声優は、「ゴーバスターズ」にてヨーコのバディロイド「ウサダ・レタス」の声をあてた鈴木達央さんだったりします。 約３年ぶりの共演ですね。
そして、仮面ライダーゴースト第２９～３０話にて今は亡き父を見かけたという女子高生「白井ユキ」として出演。
劇中では脱出王ハリー・フーディーニの魂が宿り、体に鎖を巻きダークなメイクで奇怪かつシリアスなキャラに。 個人的に好みです。
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村上幸平
どんどんいきましょう。 続いては村上幸平さん。
村上さんを語る上では、『仮面ライダー５５５（ファイズ）』の草加雅人／仮面ライダーカイザは外せないでしょう。
とにかく表裏の激しい人物で、園田真理などの自分の好きな人物の前ではイケメンの好青年だが、たっくんやオルフェノクなどの毛嫌いする人物には露骨な嫌悪感を見せ、２人が接触しないようあの手この手で妨害しようとする。
アンチも多いが彼を支持するファンも数多く存在し、人気キャラだからかディケイド、仮面ライダー大戦（２０１４）、バトライド・ウォー創生（ゲーム）でも本人役及びカイザ役で出演しました。
カイザの印象が強すぎて、他の作品に出演しているイメージがなさそうですが、実は『ウルトラマンメビウス』（２００６）第３８話にゲスト出演しており、彼の演じる「勇魚洋」はノリこそ軽いものの草加とは真逆な性格であった。
そして、現在放送中のジュウオウジャーでも、物語のキーパーソンである謎の鳥男役で出演。
人間界とジューランドのつながりを断つため、鍵である「王者の資格」を盗んだそうだが、彼の本当の真意については不明。
彼は洋のような善人なのか、それとも草加のようなゲス野郎なのか、はたまたその中間なのか…？
佃井皆美
続いて佃井皆美さん。
佃井さんが初めて特撮に進出したのは『仮面ライダーW』第３７，３８話。
『ミュージアム』の処刑人であるゴスロリ風の女／ホッパー・ドーパントとして、仮面ライダーと激闘を演じました。
その後、『仮面ライダー鎧武（ガイム）』（２０１３）にて、湊燿子／仮面ライダーマリカ役で出演。
ライダー史上初のレギュラー出演の女性ライダーとして脚光を浴び、何とスーツアクターも兼任しました。 本当の意味で『仮面ライダーに変身した女性』ってことですね。
戦隊シリーズでは、『劇場版獣電戦隊キョウリュウジャー GABURINCHO OF MUSIC』にてディノガールズのアーシーを演じました。
その他にも、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』（２００７）でもスーツアクターとして出演しました。
そして、つい最近最終回を迎えて久しい『ウルトラマンX』１２話～１４話にて幻影宇宙女王ギナ・スペクター役を演じました。
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長澤奈央
そして最後に紹介するのは長澤奈央さん。
長澤さんと言えば、２００２年放送の『忍風戦隊ハリケンジャー』にて野乃七海／ハリケンブルー役で出演したことでも有名。
ハリケンジャー終了後もゴーカイジャーにてゲスト出演したり、キャストやスタッフに声をかけて「10 years after」製作を提案したりと、自分の役に並々ならぬ愛着があるようです。
ウルトラシリーズでは、２００５年放送の『ウルトラマンマックス』第１３，１４話にゲスト出演。
仮面ライダーシリーズでは、平成仮面ライダーでのゲスト出演が多く、「仮面ライダーW」（２０１０）ではリリィ白銀／インビジブル・ドーパント、「仮面ライダーフォーゼ」（２０１１）では宇津木遥としてゲスト出演しました。
そして、先月公開された映画『仮面ライダー１号』でも、ノバショッカーの幹部「イーグラ」として出演。
他の幹部と異なり怪人体には変身しないものの、戦闘能力は高く手にしたサーベルで敵を串刺しにする。
怪人体見たかったなあ…。 もし変身するとしたら蜂女でしょうか。
山本千尋
そしてつい最近3作品出演を達成したのがこの山本千尋さん。
山本さんはスーパー戦隊シリーズ第39作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』忍びの30にて高坂キキョウ役でゲスト出演しました。
それから約1年後、続いては2016年冬に公開されたライダー映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』ではネクストゲノム研究所の一員「武田上葉／ギリルバグスター」役で出演しました。
それから約半年後、現在放送中のウルトラシリーズ最新作『ウルトラマンジード』にて怪獣を追う謎の女性「鳥羽ライハ」役で出演中。
ジードのレギュラー出演を得て三大特撮を制覇した山本さんですが、いずれの作品でも剣を構えキレキレのアクションを披露しているという共通点があります。
それもそのはず、山本千尋さんは太極拳の達人で、数多くのジュニア選手権でメダルを獲得した経験があります。
その優れた身体能力はドラマでも遺憾なく発揮されており、ヒーローさえも圧倒する剣さばきは一見の価値あり。
以上、戦隊、ライダー、ウルトラマンの３作品に出演した俳優さんをまとめました。
しかし、この３大特撮ヒーロー番組すべてに「ヒーローとして」出演した俳優さんはまだいません。
果たしてこの史上初の快挙を成し遂げるのは誰なのか、ひそかに楽しみにしています。
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