皆さんこんにちは、約2か月ぶりの眼魔のモチーフ解説の時間がやってまいりました。
最近の仮面ライダーゴーストはストーリー重視で新しい眼魔がなかなか登場しなかったのですが、ようやくネタが溜まったので解説記事を書きたいと思います。
相変わらず解説がざっくりしていますが、楽しんでいただけると幸いです。
ナイフ眼魔
新たに眼魔世界にやって来たイゴール配下の眼魔。
ナイフなのにハサミから生み出された眼魔で、背中のバックパック(?)から磁場をゆがめる霧を発生させ、両手のナイフで若い女性を切り裂き魂を回収する。
偉人のモチーフはかつてイギリスを震撼させた殺人鬼ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)。
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1888年8月から実に2か月もの間、売春婦5人(もっと多いという説もある)をバラバラ殺人し、新聞社に犯行予告を送り付けるなどしていた。
被害者はメスのような鋭利な刃物で切断され、臓器を引きずり出されたことから解剖学の知識があるとされ、職業は医者であるとされる説が有力だが120年以上もの間容疑者の確定までには至っていなかった。
しかし、2014年9月、DNA鑑定により切り裂きジャックの正体がポーランド系英国人「アーロン・コスミンスキー」だということが判明した。
アーロンは犯罪歴・精神病院入院歴があり、売春婦に対し怨みを持っていたとされている。
画材眼魔
イゴールの「デミアプロジェクト」を進めるために画材から生み出した眼魔怪人。
絵のモデルになったものを彼が描いたとおりに変化させる能力を持つが、描いた絵を破くと元に戻るし、これ以外には特別な能力を持たない。
眼魔の中でも特異な性格の持ち主で、戦闘意欲を一切持たず自分が絵を描きたいので描いてるだけとのこと。
物体の外見を変化させること以外これといった害はないため、もしかするとそこまで悪い奴ではないのではとタケルは彼と友達になろうとする。
紆余曲折を経て画材眼魔は大天空寺の仲間となり、アカリから「キュビ」と名付けられた。
タケルたちの頼もしい仲間となったキュビのモチーフは、パブロ・ピカソ。
彼の描く抽象画は、ピカソの独特な画風とどこかに通じるものがりますね。
ピカソは生涯を通して1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、「最も多くの作品を制作した芸術家」としてギネス世界記録に登録されました。
ピカソと聞いてまず最初に思い浮かぶ作品と言えば「ゲルニカ」と「泣く女」ではないでしょうか。
泣く女は愛人ドラ・マールをモデルとしており、ゲルニカはスペイン内戦のゲルニカ空爆をモデルにしている。
画材眼魔の愛称である「キュビ」は、ピカソが生み出した画法「キュビズム(立体派)」から来ており、様々な視点から見たモデルを1つの絵に描く画法のこと。
ちなみに、ピカソの本名はとてつもなく長いことで有名で、フルネームは「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニタード・ルイス・イ・ピカソ」だそうです。 長い…。
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甲冑眼魔
西洋風の剣と眼魔アサルトが融合して生まれた怪人。
インセクト眼魔に続く2体目の女性怪人。
手にした剣「シュライバー」から青い炎を放ち、触れた人間の魂を抜き取ることができる。
女子供は戦いに巻き込まず、正々堂々戦うことを好む騎士道精神にあふれた怪人であったが、それを良しとしないイゴールに操られ、非情な行動をとってしまったこともあった。
キュビちゃんと同様に他の眼魔怪人とは一線を画す性格の持ち主で、彼女も仲間になると思われていたが、最後はゴーストとの一騎打ちでその命を散らした。
そんな甲冑眼魔の偉人モチーフはジャンヌ・ダルク。
ジャンヌが生まれた当時のフランスは百年戦争の真っただ中で、イギリス軍が圧倒的優位に立っている状況であった。
そんな中、現在のフランス東部の農家で生まれたジャンヌは、13歳のころから天の声を聴くことができたとされ、そのお告げに従いシャルル王太子の元を訪ねる。
彼の出す試練にも見事合格し、シャルルからの信頼を得たジャンヌはイギリス軍に包囲されたオルレアンへと向かいました。
軍旗を掲げ、軍の先頭に立ったジャンヌによって兵士は奮い立ち、見事イギリス軍を撃破、オルレアンを奪還しました。
この勝利によりフランス軍は勢いを増し、見事逆転勝利をおさめたのでした。
この功績により、ジャンヌは「フランス王シャルル7世」として迎えられたのでした。
しかし、戦況をひっくり返されたイギリスにとってジャンヌは「ぜってえ許さねえ!」と叫びたくなるくらい憎むべき女。
ジャンヌを異端者・悪魔崇拝者として魔女裁判にかけ、火あぶりという判決が出てしまいます。
フランスを救った英雄から一転、魔女とみなされたジャンヌですが、1456年に裁判のやり直しが行われ、ジャンヌの無実が認められました。
飛行機眼魔
イゴールのデミアプロジェクトの最終段階実行のためにゴーグルから生み出した眼魔。
その名の通り飛行能力を持ち、某イマジンのごとく指から銃撃して攻撃できる。
空を赤く染める特殊粒子を散布し、人間界の大気を眼魔の世界と同じにしようと企む。
もう言うまでもないと思うかもしれませんが、飛行機眼魔の偉人モチーフはライト兄弟です。
ライト兄弟(ウィルバー・ライト(兄)とオービル・ライト(弟))と言えば、人類初の有人動力飛行に成功した人物としても有名。
科学的見地、技術的工学的な視点からも分析を続け、何度も何度も実験を重ねてデータを収集、実験を行う際も安定した強風が吹くキティホークまで赴いたと言われています。
しかし実験成功した当時は「あんなに重い飛行機が空をとぶなんてありえない」といったコメントが多くみられ、飛行機=兵器のイメージが強かったため特許を取ることに対して否定的な目で見る者も多くいたという。
ちなみに、弟のオービルよりも先に兄のウィルバーが亡くなっており、オービルの方が長生きしたという兄弟の偉人にしては結構珍しいことになっている。
※注意!! この先、映画『仮面ライダー1号』のネタバレあり!
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ウルガアレクサンダー
新たなるショッカー「ノバショッカー」のリーダーであるウルガが「アレクサンダー眼魂」を取り込むことによってパワーアップした姿。
かつて驚異の侵略能力を発揮したアレクサンダーの眼魂を取り込んだだけあって、仮面ライダーやショッカーを圧倒する戦闘力を発揮するが、力に飲み込まれ暴走してしまった。
アレクサンダー大王は本当の名をアレクサンドロス3世と言い、父フィリッポス2世が何者かに暗殺されたため、20歳という若さでマケドニア国王に即位。
即位後は20代の間にメソポタミア全土とエジプト王国、そしてインドを手中に収めるという世界史ではほとんど見られない(多分)快挙を成し遂げた。 まさに英雄。
その偉業から、かの有名なハンニバル、カエサル、ナポレオンも彼を「大英雄」と呼び尊敬していたことからも、彼のしてきたことがいかにすごいかが伺えます。
ちなみに彼が若いころ、あのアリストテレスが家庭教師として彼に教育をしていたそうです。
以上で、今回の眼魔の英雄モチーフまとめを終わります。
仮面ライダーゴーストの物語も後半戦に突入し、あとどのくらいの眼魔が登場するか分かりませんがこれからの活躍も楽しみにしたいと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
次回もガッチリミィーナ―!
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